最高裁判所第一小法廷 昭和27年(あ)878号 決定 1953年1月29日
主文
本件上告を棄却する。
理由
弁護人松永東の上告趣意は原審において控訴趣意として主張判断されていないし、窃盗の併合罪として認定された所為を盗犯等の防止及処分に関する法律二条四号の常習窃盗罪にあたる所為であると主張する上告論旨は、被告人にとり不利益な主張となるから上告理由として許されない。また記録を調べても刑訴四一一条を適用すべきものとは認められない。
よって同四一四条、三八六条一項三号により裁判官全員一致の意見で主文のとおり決定する。
(裁判長裁判官 岩松三郎 裁判官 斎藤悠輔 裁判官 入江俊郎)